【11月24日 AFP】金融大手HSBCが23日発表した11月の中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は48と、前月の51から低下し、2009年3月以来、2年8か月ぶりの低水準に落ち込んだ。

 世界経済が苦境にある中で、中国経済失速への懸念が再燃した。PMIは50を超えると景気拡大を、下回ると景気後退を示す。確定値は12月1日に発表される。

 中国の王岐山(Wang Qishan)副首相は最近、世界的な景気後退の波が中国にも及び、外需縮小が響いて輸出依存型の同国経済に悪影響を与えるとの厳しい見方を示した。

 野村証券(Nomura Securities)の中国担当チーフ・エコノミスト、張智威(Zhang Zhiwei)氏は、PMIの悪化により、2012年第1四半期の中国の経済成長率が8.0%を割り込む可能性が強まったと指摘した。(c)AFP/Bill Savadove