【11月16日 Relaxnews】格安航空会社イージージェット(easyJet)は15日、来年春から試験的に指定席制度を導入すると発表した。

 指定席は一部の路線で導入する。最も人気の高い、最前列や足元の広い非常口脇の列などの座席を指定席とし、料金を上乗せする。

 2009年に同様のサービスを開始した米格安航空会社ジェットブルー(JetBlue)は、足元の広い座席に、フライトによって10~65ドル(約770~5000円)の指定席料金を課している。イージージェットは「価格はイージージェットの低価格主義に沿ったものになる」と述べている。

 指定席の導入で、メンバーズカード「イージージェット・プラスカード(easyJet Plus Card)」を持つ常連客の特権が奪われることになるかもしれない。年119ポンド(約1万4000円)以上の利用で会員になれるこのカードの所有者には、優先搭乗権が与えられている。

 これに対しイージージェットは、指定席の導入はあくまでも試験的なものだと強調。同社のキャロリン・マコール(Carolyn McCall)最高経営責任者(CEO)は、利用者の反応や試験導入の様子を見て、売り上げや顧客満足度の面から本格導入に踏み切るかどうかを決めたいと話している。

 なお、ライバルのライアンエアー(Ryanair)など多くの格安航空会社が、自由席制度を採用している。(c)Relaxnews/AFPBB News