【11月9日 AFP】ホンダ(Honda Motor)は9日、円高などを乗り切るため、米国で生産した自動車を韓国へ輸出することを検討していると発表した。

 ホンダの伊東孝紳(Takanobu Ito)社長は記者会見で、「重要な」韓国市場への足がかりを得るために、米国やその他の国にあるホンダの工場を最大限活用していくと述べた。ホンダはまたコスト削減にも取り組むとしている。

 今年1月~10月の韓国におけるホンダの売上高は前年比44%減だったが、その原因の一部には円高があった。

 ホンダと競合する日本の自動車メーカー各社も、同様の計画を打ち出している。トヨタ自動車(Toyota Motor)は来年1月から、韓国に輸出する新型の中型セダン「カムリ(Camry)」を米ケンタッキー(Kentucky)工場で生産することを検討している。また前週には韓国トヨタの中林尚夫(Tommy H. Nakabayashi)社長が、欧州製のコンパクトカーやハッチバック車を持ち込むことも検討中だと述べた。

 韓国の今年1月~10月の自動車の売上高は、日本の自動車メーカーが前年同期比21%減だったのに対し、ドイツ車は36%増、米国車は8.2%増となっている。(c)AFP

この記事は Dow Jones Newswires を参考にしました。