【11月1日 AFP】オリンパス(Olympus)は1日、企業買収にからんで投資助言会社に巨額の報酬を支払っていた問題で、調査を行う第三者委員会の設置を発表した。

 オリンパスによると、第三者委員会は6人の委員からなる。委員長は元最高裁判事の甲斐中辰夫(Tatsuo Kainaka)氏が務め、弁護士4人と公認会計士1人が参加する。

 第三者委員会は、2006年から08年の間にオリンパスが行った4件の買収を調査する。19億2000万ドル(約1500億円)で英医療機器メーカー、ジャイラス・グループ(Gyrus Group)を買収した際に、英領ケイマン諸島(Cayman Islands)にある無名の投資顧問会社に6億8700万ドル(約540億円)を報酬として支払った問題が調査対象になる。

 また、中核事業と関連性のない日本企業3社を総額734億9000万円で買収し、翌年に大幅な減損処理をしたことについても調査が行われる。(c)AFP

【参考】オリンパスのプレスリリース(PDF)