【10月19日 AFP】米大手格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービス(Moody's Investors Service)は18日、スペイン国債の格付けを「Aa2」から「A1」に2段階引き下げたと発表した。見通しは「ネガティブ(弱含み)」とした。

 理由を、「2011年7月下旬の格付け再検討以来、スペインの債務危機への信頼に足る解決策が現れていない。同国の政治的結束と成長見通しが完全に回復され、信頼を取り戻すまでには、いずれにせよ時間がかかる」と説明した。

 今やおなじみとなった、経済成長の減速と民間・公共部門の債務問題に対する不安感を口にしたムーディーズは、実質的に、スペインおよび欧州連合(EU)の債務危機への対処に不信任票を投じた。

 米大手格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)も数日前に、スペインの信用格付けを引き下げている。(c)AFP