ノーベル経済学賞に2人の米国人、現在の経済危機にも応用できる理論
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【10月11日 AFP】スウェーデン王立科学アカデミー(Royal Swedish Academy of Sciences)は10日、2011年のノーベル経済学賞を米ニューヨーク大(New York University)のトーマス・サージェント(Thomas Sargent)教授(68)と米プリンストン大(Princeton University)のクリストファー・シムズ(Christopher Sims)教授(68)に授与すると発表した。
授賞対象となったのは、さまざまな事象が経済にどのような影響を及ぼすかを解き明かした研究。この手法を用いれば、現在の経済危機も打破できる可能性があるという。
経済は常に、長期的な財政政策や金融政策の転換といった予測可能な事象と、原油価格の高騰や家計消費の減少といった予測不能の事象の両方の影響を受けている。
両氏は、1970年代から80年代にかけて、体系的な政策転換といわゆる「ショック」がマクロ経済へ短期的・長期的にどのような影響を及ぼすかを容易に判断できる手法を編み出した。選考委員会は、「両名の研究は現代のマクロ経済分析の強固な基礎を築いた。この基礎がなければ今日あるような研究は困難だった」と説明した。
サージェント教授は、構造的マクロ経済学を基に、今後の政策に対する民間部門の期待と、賃金、価格、投資に関する実際の長期的政策決定の間の相互関係を分析した。
シムズ教授は、「ショックが経済にどのように波及するか」に焦点を当て、中央銀行の利上げなどの経済政策の一時的な変更が及ぼす影響を分析した。(c)AFP/Nina Larson
授賞対象となったのは、さまざまな事象が経済にどのような影響を及ぼすかを解き明かした研究。この手法を用いれば、現在の経済危機も打破できる可能性があるという。
経済は常に、長期的な財政政策や金融政策の転換といった予測可能な事象と、原油価格の高騰や家計消費の減少といった予測不能の事象の両方の影響を受けている。
両氏は、1970年代から80年代にかけて、体系的な政策転換といわゆる「ショック」がマクロ経済へ短期的・長期的にどのような影響を及ぼすかを容易に判断できる手法を編み出した。選考委員会は、「両名の研究は現代のマクロ経済分析の強固な基礎を築いた。この基礎がなければ今日あるような研究は困難だった」と説明した。
サージェント教授は、構造的マクロ経済学を基に、今後の政策に対する民間部門の期待と、賃金、価格、投資に関する実際の長期的政策決定の間の相互関係を分析した。
シムズ教授は、「ショックが経済にどのように波及するか」に焦点を当て、中央銀行の利上げなどの経済政策の一時的な変更が及ぼす影響を分析した。(c)AFP/Nina Larson