【10月3日 AFP】ギリシャ政府は2日、同国の2011年の財政赤字が国内総生産(GDP)比で8.5%になると発表した。前年の同10.5%よりは低いものの、6月に設定された当初の目標だった同7.4%は達成できなかった。

 声明によると、2日夜の緊急閣議で決定された2012年予算案の中で、11年の赤字額が示された。またギリシャ財務省は声明で「2011年と2012年で66億ユーロ(約6800億円)の追加緊縮策が決定した」と発表した。

 いっそうの財政赤字削減を行う予定の2012年については、景気後退の深刻化のため、6月の当初目標だったGDP比6.5%を同6.8%に引き上げた。

 欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)の調査団は、4週間前にギリシャの構造改革策が進展しないことに失望し、突然同国を離れたが、9月29日にアテネ(Athens)に戻り、歳出削減と歳入増加をもたらすいっそうの緊縮財政策を実施するようギリシャ政府に求めていた。

 ユーロ圏17か国は3日、ルクセンブルクで会合を開き、ギリシャが必要としている80億ユーロ(約8200億円)の救済案の合意形成に向けて、ギリシャの発表した予算案を評価する。(c)AFP