【9月22日 AFP】米大手格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービス(Moody's Investors Service)は21日、米金融大手バンク・オブ・アメリカ(Bank of America、バンカメ)、ウェルズ・ファーゴ(Wells Fargo)、シティグループ(Citigroup)の格付けを引き下げた。

 ムーディーズによると、経営が悪化しても米政府が以前ほど救済に積極的ではないとみられることが理由。大手銀が破たん危機にある場合、債務は社債保有者が負うとの「明確な意図」を示す金融取引規制法(ドッド・フランク法、Dodd-Frank Act)が施行されたことに触れ、「金融危機の頃と比べて、(金融システム全体に)悪影響が広がるリスクが低下したため、現在の米政府は大手銀が経営危機に陥っても破たんを容認する方向にある」と説明している。

 預金規模では世界最大のバンカメの長期債格付けはA2からBaa1へと2段階引き下げられ、ウェルズ・ファーゴは長期債がA1からA2へ、シティは短期債がプライム1からプライム2へ下げられた。(c)AFP