【9月22日 AFP】英保険会社ロイズ(Lloyd's)は21日、2011年1~6月期の業績について、東日本大震災を含め、前例のないほど多くの大規模な自然災害が起こったことから赤字決算となったと発表した。

 ロイズによると、前年同期は6億2800万ポンド(約750億円)の黒字だった1~6月期の決算は、保険金の請求が急増したことから、税引き前損失6億9700万ポンド(約830億円)だった。

 ロイズ会長のピーター・レーヴィン(Peter Levene)卿は「2011年はオーストラリア、ニュージーランド、日本、米国で、地域社会を破壊する大規模な自然災害が起こり、保険業界にとって過去、最も厳しい年のひとつとなっている」と説明した上で、しかし「被災したコミュニティの再建のために請求されている多額(の保険料)に対する、ロイズの支払い能力に疑いはない」と述べた。

 ロイズによると、今年の保険請求額は3月11日の東日本大震災と原発事故の後、すでに前年1年間に請求された合計額を超えている。
 
 レーヴィン会長は「1950年以降で被害額の大きな自然災害の上位10件のうち2件がことし起きている。日本とニュージーランドの地震だ」と述べた。(c)AFP