【9月21日 AFP】ユーロ圏を揺るがしている債務危機について、国際通貨基金(International Monetary FundIMF)は20日、米国や日本も欧州と同様の危機に突然見舞われる可能性があると警鐘を鳴らした。

 IMFは新たな報告書で、「ユーロ圏で財政難が拡大しているそのスピードと深刻さは、日本や米国の教訓となるべきだ。財政赤字と公的債務を縮小するための十分に具体的で大胆な計画が公にされない限り、日本や米国の信認が突然損なわれてもおかしくない」と警告した。

 IMFは、日米は世界経済において両国の通貨が担っている特殊な役割によって、一定の保護と極めて低い借入金利を享受しているが、「両国の財政状況を表す標準的な指標の多くは、現在、市場からの圧力に直面している多くの欧州諸国と大差はない」と指摘した。(c)AFP