【9月7日 AFP】米インターネット検索大手ヤフー(Yahoo!)の取締役会は6日、キャロル・バーツ(Carol Bartz)最高経営責任者(CEO、62)を解任した。

 ヤフーはバーツ氏を更迭する人事を即時発効し、取締役会が新たなCEOについて検討する間、ティモシー・モース最高財務責任者(CFO)が暫定CEOを務めると発表した。

 ヤフーのロイ・ボストック(Roy Bostock)会長は声明で「わが社の歴史上の移行期である重要な時期にヤフーに貢献してくれたキャロルに、取締役全員を代表して感謝の意を表明する」と述べた。

 ソフトウエア開発大手「オートデスク(Autodesk)」のCEOだったバーツ氏は、ヤフーの共同創立者ジェリー・ヤン(Jerry Yang)氏に替わり経営再建のために2009年1月、4年契約で迎え入れられた。経営陣の刷新や、数回の大規模なレイオフによるコスト削減に着手し、マイクロソフト(MS)との事業提携などを進めたが株価は下がり、3年足らずでの解任となった。

 バーツ氏は自身の解任について「極めて残念だが、今しがたヤフーの取締役会会長から電話で解任された。みなさんと働けたことを大変嬉しく思う。今後のご活躍を祈る」と述べた短いメールを従業員へ配信した。(c)AFP