【8月26日 AFP】米著名投資家のウォーレン・バフェット(Warren Buffett)氏は25日、株価が急落していた米金融大手バンク・オブ・アメリカ(Bank of America、バンカメ)に50億ドル(約3900億円)を出資すると発表した。

 バフェット氏がバンカメを通じて発表した声明によると、同氏が最高経営責任者(CEO)を務める投資持株会社バークシャー・ハザウェイ(Berkshire Hathaway)がバンカメの額面10万ドルの優先株5万株を購入する。バンカメはバークシャーに6%の年間配当金を支払う。

 バンカメは今年、住宅ローン担保債券関連の賠償請求訴訟を起こされたことや資本基盤への不安から株価が急落していた。今週初めの株価は年初比で5割以上安くなっていたが、バフェット氏出資の発表を受けてバンカメの株価は急騰した。

 バフェット氏は2008年の世界金融危機の際にも、米金融大手ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)に50億ドル出資し、経営を支えた実績がある。(c)AFP/Alexander Osipovich