【8月5日 AFP】4日のニューヨーク株式市場は、世界経済が再び低迷するとの恐れから、大幅反落した。ダウ工業株30種平均(Dow Jones Industrial Average)は4.3%下落。1日の下げ幅としては、過去2年余りで最悪となった。

 ダウ平均は512.76ドル安の1万1383.68ドル、スタンダード&プアーズ(S&P)500種株価指数は4.8%安の1200.07ポイント、ナスダック総合指数(Nasdaq Composite)は5.1%安の2556.39ポイントでそれぞれ取引を終えた。

 ロックウェル・グローバル・キャピタル(Rockwell Global Capital)のピーター・カルディロ(Peter Cardillo)氏は、欧州の公的債務問題をめぐる混乱と米経済の弱いデータが「経済が二番底に陥るとの恐怖をかきたてている」と説明した。

 世界の市場は、イタリアとスペインの財政の弱さとユーロ圏がさらなる危機を回避できるかに神経をとがらせている。両国の借入コストは、ここ数日で急上昇している。

 米労働省は前週、企業や政府が一時解雇を続ける一方で新規雇用が伸びないなか、新規失業保険週間申請件数が40万件という高水準を維持していると発表した。(c)AFP