ムーディーズ、東電を「投機的」に格下げ
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【6月20日 AFP】格付け会社ムーディーズ・ジャパンは20日、東京電力(TEPCO)の格付けを「投機的水準」とされるレベルに引き下げた。ムーディーズでは東電の格付けについて、引き下げ方向の見直しを継続するとしている。
ムーディーズは、東電の長期発行体格付けを「Baa3」から「B1」に、シニア有担保格付けを「Baa2」から「Ba2」に引き下げた。
声明でムーディーズは今回の格下げについて、「現在も続いている福島での原発事故によるコストと損害がさらに増大していること、また日本政府の支援策では債権者を損失から完全に保護することができないのではないかとの懸念を反映したもの」と説明している。
ムーディーズは5月にも東電の格付けを下げていたが、その後東電が震災後早い段階でメルトダウンしていたとみられると発表するなど、事故の状況が当初の発表よりも深刻であることが明らかになったことや、東電が巨額の賠償にも直面していることを指摘した。
さらに「放射能による汚染地域は以前の推定を大きく上回っていた。コストの総額は同原発が安定的に冷却し、最終的に冷温停止するまで増大し続けることが見込まれるが、年内に冷温停止は見込めない」と指摘した。
また、賠償を含め今後予想される損害は巨大で、政府の支援がない限り東電が資金調達できる水準を超えているとも分析している。 (c)AFP
ムーディーズは、東電の長期発行体格付けを「Baa3」から「B1」に、シニア有担保格付けを「Baa2」から「Ba2」に引き下げた。
声明でムーディーズは今回の格下げについて、「現在も続いている福島での原発事故によるコストと損害がさらに増大していること、また日本政府の支援策では債権者を損失から完全に保護することができないのではないかとの懸念を反映したもの」と説明している。
ムーディーズは5月にも東電の格付けを下げていたが、その後東電が震災後早い段階でメルトダウンしていたとみられると発表するなど、事故の状況が当初の発表よりも深刻であることが明らかになったことや、東電が巨額の賠償にも直面していることを指摘した。
さらに「放射能による汚染地域は以前の推定を大きく上回っていた。コストの総額は同原発が安定的に冷却し、最終的に冷温停止するまで増大し続けることが見込まれるが、年内に冷温停止は見込めない」と指摘した。
また、賠償を含め今後予想される損害は巨大で、政府の支援がない限り東電が資金調達できる水準を超えているとも分析している。 (c)AFP