【6月14日 AFP】米ビジネスニュースネットワークCNBCは13日、米SNSフェイスブック(Facebook)が、2012年第1四半期に新規株式公開(IPO)を行う可能性が高いと伝えた。IPOを実施すればフェイスブックの企業評価額は1000億ドル(約8兆円)を超えるとみられる。

 フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)最高経営責任者(CEO)はこれまで、フェイスブックのIPOを急いでいないと繰り返してきた。だが、CNBCによると、米証券取引委員会(SEC)の規則により、IPOに踏み切らざるを得ない可能性があるという。

 SECの規則では、投資家の数が500人を超えた企業は財務情報を公開しなければならない。このいわゆる「500人ルール」は、非公開企業にも、公開企業と同等の四半期ごとの財務情報の開示を義務付けている。

 CNBCは消息筋の話として、フェイスブックが2011年末には投資家の数が500人を超えたとSECに報告することになるだろうと伝えた。

 また、フェイスブックは、シェアズポスト(SharesPost)などの未公開株取引サイトで従業員が持ち株を売ることを認めておらず、従業員からもIPOを求める声が上がっていた。シェアズポストで、フェイスブックは850億ドル(約6兆8000億円)の企業価値がつけられたこともある。(c)AFP