【6月9日 AFP】石油輸出国機構(OPEC)は8日、オーストリア・ウィーン(Vienna)で開かれていた総会で、価格が高止まりとなっている原油の増産について協議したが、合意に至らず、増産は見送りとなった。

 これによりOPECの原油生産枠は、2009年1月以来の1日当たり2485万バレルのまま据え置かれた。

 高騰している原油市場を沈静化させ、減退している世界経済の成長を回復させるためにOPECが生産枠(生産目標)を増やすだろうという投資家の予想は裏切られ、8日、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)では、軽質スイート原油(7月渡し)が前日比1.65ドル高の1バレル当たり100.74ドルで取引を終えた。(c)AFP/Roland Jackson