【6月2日 AFP】トヨタ自動車(Toyota Motor)は1日、ハンドルシステムの不具合で国内外で販売した初代プリウス10万6000台をリコール(回収・無償修理)すると発表した。

 日本国内で約4万8000台、国外で米国の5万2000台を含む5万8000台の初代プリウスが対象となる。

 トヨタは不具合について、「電動式パワーステアリングギヤボックスにおいて、ハンドルを強く一杯に切るような操作を繰り返すと、ピニオンシャフト固定用ナットが緩むこと」があり、「そのまま使用を続けると、ハンドルが重くなり、最悪の場合、ハンドル操作ができなくなるおそれがある」と説明している。

 トヨタでは無償修理を受けるよう顧客に呼び掛けている。

 またトヨタはコンパクトカー、iQ(アイキュー)についても、ブレーキ関連の不具合でリコールを申し出た。iQのリコール台数は国内で2万1000台、英国など国外で計1万2000台となっている。この不具合については「製造工程での配管内部の洗浄が不適切で、異物が付着しているものがあり、異物がブレーキマスターシリンダ内に移動してシール部に噛み込み、制動力が低下するおそれがある」と説明している。(c)AFP