【5月31日 AFP】米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は30日、東京電力の長期格付けをトリプルB(BBB)からBプラス(B+)に5段階引き下げたと発表した。また短期格付けをA-2からBに引き下げた。

 理由については、取引銀行が債権放棄、あるいは既存融資の金利減免などS&Pが経営難に伴う債務交換とみなす形の金融支援を提供する可能性が高まっている、損害賠償に関する政府支援の内容や正式決定の時期などが依然として不透明である、などを挙げている。

 米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービス(Moody's Investors Service)も、東電の格付けを3回にわたり引き下げており、さらに見直しを続けるとしている。(c)AFP