【5月19日 AFP】慶応大学(Keio University)の清水浩(Hiroshi Shimizu)教授が社長を務める電気自動車(EV)開発ベンチャー「シムドライブ(SIM-Drive)」は18日、1回の充電で333キロメートル走行できる試作車「シムレイ(SIM-LEI)」を公開した。

 シムレイは4人乗りで、4輪すべての内部にモーターを内蔵。車体も超軽量にし、試験走行では充電1回で走行距離333キロを実現した。プロジェクトには、三菱自動車(Mitsubishi Motors)やIHIなど34機関が参加しており、2013年ごろの量産化を目指している。

 EVをめぐっては、2010年に充電1回で160キロ走行できる「リーフ(Leaf)」を発売した日産自動車(Nissan Motor)など、将来の普及を見込んで開発に力を入れる自動車各社がある一方、バッテリーが高額で充電ポイントが少なく利用範囲が限られるなど大きな問題点も残っている。(c)AFP

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