【4月13日 AFP】イラン中央銀行のマフムード・バフマニ(Mahmoud Bahmani)総裁は10日夜、「1~2年間」で通貨リアルの単位を約1万分の1に切り下げるデノミネーション(通貨呼称単位の変更)を実施すると発表した。新リアルは1ドル相当になるという。

 国営イラン通信(IRNA)によると、バフマニ総裁は「新リアルは1ドルと同価値になる。(デノミは)1年から2年で実施する」と述べた。ドルとの固定レートを維持するかについては明言しなかった。

 デノミはイラン政府が2007年から検討しており、マフムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)大統領も前年1月に発表していた。当初は、1000分の1のデノミを予定していた。

 イランの通貨リアルは、イラン革命以降大幅に下落。1979年は1ドル=70リアルだったが、現在では1ドル=1万1000リアルになっている。

 バフマニ総裁は、通貨の呼称は変更されないと述べ、「徐々にすすめることで人びとに慣れてもらう」と語った。(c)AFP