【3月30日 AFP】東北地方太平洋沖地震と津波、そして福島第1原子力発電所の事故の影響が、台湾経済にも及んでいる。台湾の経済建設委員会は30日、主要貿易相手国である日本の被災による台湾経済への損失は6億5000万ドル(約540億円)を超えるとの予測を発表した。

 今年度の経済成長率は、当初予測を最大0.2%下回る4.81%となる見込みで、これは台湾のGDPが150億~200億台湾ドル(約415億円~約550億円)減少することに相当するという。

 2010年、台湾経済は過去24年で最高の10.82%成長を達成した。台湾当局は前月、2011年の成長率は4.92%との予測を発表していた。2010年の対日輸出は、史上最高の前年比24%増の180億ドル(約1兆5000億円)、日本からの輸入は同43%増の510億ドル(約4兆2000億円)だった。(c)AFP