【3月14日 AFP】韓国政府は14日、輸入液化天然ガス(LNG)の一部を東北地方太平洋沖地震の影響でエネルギー不足が懸念される日本に優先供給すると発表した。エネルギー供給の回復までに1か月以上を要するとみられることから、日本側から要請があったという。

 知識経済省によると、詳細は現在、日本側と協議中だとしたうえで、3月末から4月にかけて提供し、後に日本側が供給分を返還する見込みだ。 

 世界最大のLNG輸入国の日本へ、どれだけの量がまわされるかは不明だが、韓国内での需要を確保したうえで、できる限りの量を供給する。

 韓国は世界第2位のLNG輸入国で、中長期契約によって2011年に必要な量の98%を確保済みだという。

 東北地方太平洋沖地震による原発事故にともない、東京電力(TEPCO)は14日から計画停電を予定。計画停電が実施されるのは前代未聞だが、同日午前6時20分から予定していた第1グループの停電は回避された。(c)AFP