グーグルの投資ファンドなど、天候保険ベンチャーに出資
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【3月1日 AFP】米グーグル(Google)の投資ファンドなどは2月28日、悪天候による作物不良を予測して保険を提供するベンチャー「ウェザービル(WeatherBill)」に合計で4200万ドル(約34億5000万円)を出資した。
ウェザービルは2010年、米国の農家向けに、悪天候による損害を補償する「トータルウェザー保険(Total Weather Insurance)」を開始した。気象データを常時収集してコンピューターで大規模な天候シミュレーションを行い、自動化された保険システムを提供している。
米農務省によると、2010年の米国農業の損失の90%は悪天候が原因だった。米国の農家は、悪天候による作物不良に対する防衛策としてこの保険を購入することができる。保険では、作物の収穫に必要な雨量や気温などの条件を、必要にあわせて設定することができる。天候が特定の水準に満たなかった場合には、保険金が支払われる仕組み。米政府の提供する農作物への保険を補完する民間保険という位置づけだ。
■「自分の農地にぴったりあった保険」
米オハイオ(Ohio)州でトウモロコシや大豆、小麦を栽培するスティーブ・ウォルタース(Steve Wolters)さんは「農家にとっての最大の問題は、年によって天候がコロコロ変わることだ」と述べ、「ウェザービルの提供する天候保険プログラムを活用して、自分の農地の気象条件にぴったり合った保険に入るのは理にかなっている」と語った。
出資の第2次募集に応じたのは、グーグル・ベンチャーズ(Google Ventures)のほか、コスラ・ベンチャーズ(Khosla Ventures)やファースト・ラウンド・キャピタル(First Round Capital)、インデックス・ベンチャーズ(Index Ventures)、アレン・アンド・カンパニー(Allen & Company)。出資総額は6000万ドル(約49億円)近くに上った。
ウェザービルは、今回調達した資金で、エンジニアの増員や世界市場でのサービス提供を目指す。現在の従業員数は約30人。ウェザービルは他にも、悪天候で旅行が台無しになったときに備える旅行者向けの保険も提供している。(c)AFP/Glenn Chapman
ウェザービルは2010年、米国の農家向けに、悪天候による損害を補償する「トータルウェザー保険(Total Weather Insurance)」を開始した。気象データを常時収集してコンピューターで大規模な天候シミュレーションを行い、自動化された保険システムを提供している。
米農務省によると、2010年の米国農業の損失の90%は悪天候が原因だった。米国の農家は、悪天候による作物不良に対する防衛策としてこの保険を購入することができる。保険では、作物の収穫に必要な雨量や気温などの条件を、必要にあわせて設定することができる。天候が特定の水準に満たなかった場合には、保険金が支払われる仕組み。米政府の提供する農作物への保険を補完する民間保険という位置づけだ。
■「自分の農地にぴったりあった保険」
米オハイオ(Ohio)州でトウモロコシや大豆、小麦を栽培するスティーブ・ウォルタース(Steve Wolters)さんは「農家にとっての最大の問題は、年によって天候がコロコロ変わることだ」と述べ、「ウェザービルの提供する天候保険プログラムを活用して、自分の農地の気象条件にぴったり合った保険に入るのは理にかなっている」と語った。
出資の第2次募集に応じたのは、グーグル・ベンチャーズ(Google Ventures)のほか、コスラ・ベンチャーズ(Khosla Ventures)やファースト・ラウンド・キャピタル(First Round Capital)、インデックス・ベンチャーズ(Index Ventures)、アレン・アンド・カンパニー(Allen & Company)。出資総額は6000万ドル(約49億円)近くに上った。
ウェザービルは、今回調達した資金で、エンジニアの増員や世界市場でのサービス提供を目指す。現在の従業員数は約30人。ウェザービルは他にも、悪天候で旅行が台無しになったときに備える旅行者向けの保険も提供している。(c)AFP/Glenn Chapman