【2月16日 AFP】世界銀行(World Bank)は15日、食料価格の高騰により発展途上国の貧困層が前年6月以来約4400万人増えたとする報告書を発表した。

 食料品価格は2010年10月から11年1月までの間に15%上昇し、2008年のピーク時に迫ろうとしており、食料価格の高騰が貧困層に深刻な影響を及ぼしているとしている。

 世界銀行のロバート・ゼーリック(Robert Zoellick)総裁は、声明で「世界の食料価格は危険水域にまで上昇している」と述べ、特に貧困層の拡大への懸念を示した。

 18日にパリ(Paris)で開幕する20か国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議を前に発表された報告書について、ゼーリック総裁は「(G20で)食料価格問題を優先的に取り上げる必要があることを強く示している」と述べた。(c)AFP

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