1月の世界の食料価格、過去最高に
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【2月4日 AFP】国連食糧農業機関(Food and Agriculture Organisation、FAO)は3日、1月の世界の食料価格指数が231(2002~04年=100)となり、統計を開始した1990年以降最高となったと発表した。エコノミストらはエジプトでの混乱が一層価格を引き上げ、それがさらなる地域の混乱を招くとの懸念を示している。
指数は前月比3.4%上昇。特に乳製品(6.2%)、穀物(3.0%)、食物油(5.6%)での上昇が目立っている。国別では中国、インド、インドネシア、ロシアなどでの上昇が顕著だという。食肉については、前月ドイツで起こったダイオキシン汚染に絡む価格下落分とブラジル、米国からの輸出価格上昇分が相殺され、おおむね横ばいだった。
食料価格の高騰は、エジプトやチュニジアなど、中東や北アフリカで反政府デモが続く一因にもなっている。
ロンドン(London)のコンサルタント会社キャピタル・エコノミクス(Capital Economics)は前年の極端な天候を要因として挙げ、「結果として生じた食料価格の上昇がエジプトなど多くの国で社会的混乱の要因となった」と指摘した。
さらに、エジプトでの混乱を受け、他のアラブ諸国が同様の混乱を避けるために輸出を制限して食物を備蓄する動きを見せており、これがさらなる食物価格の高騰を招く「悪循環」に懸念を示した。(c)AFP/Dario Thuburn
指数は前月比3.4%上昇。特に乳製品(6.2%)、穀物(3.0%)、食物油(5.6%)での上昇が目立っている。国別では中国、インド、インドネシア、ロシアなどでの上昇が顕著だという。食肉については、前月ドイツで起こったダイオキシン汚染に絡む価格下落分とブラジル、米国からの輸出価格上昇分が相殺され、おおむね横ばいだった。
食料価格の高騰は、エジプトやチュニジアなど、中東や北アフリカで反政府デモが続く一因にもなっている。
ロンドン(London)のコンサルタント会社キャピタル・エコノミクス(Capital Economics)は前年の極端な天候を要因として挙げ、「結果として生じた食料価格の上昇がエジプトなど多くの国で社会的混乱の要因となった」と指摘した。
さらに、エジプトでの混乱を受け、他のアラブ諸国が同様の混乱を避けるために輸出を制限して食物を備蓄する動きを見せており、これがさらなる食物価格の高騰を招く「悪循環」に懸念を示した。(c)AFP/Dario Thuburn