【1月19日 AFP】インターネットの共同購入サイト「グルーポン(Groupon)」の日本法人を通じて販売されたお節料理に、見本写真と違うなど苦情が相次いだ問題で、米本社のアンドリュー・メイソン(Andrew Mason)最高経営責任者(CEO)が日本の消費者に謝罪した。

 メイソンCEOは、日本法人のウェブサイトに17日付で掲載したビデオメッセージの中で、時間内に配送できず、ひどい状態で配送された例もあったことを認め、「東京で提供したクーポンで多くの方にご迷惑をかけた」と謝罪した。

 さらに「新年のお節が日本人にとってどれだけ大切なものか」理解していると述べ、「グルーポンを始めたきっかけはご近所のお店を発見、体験していただき、人々を幸せにするためで、その理念に反するサービスを提供したことは心が痛む」と悔やんだ。

 この問題は、横浜市の会社がグルーポンを通じて販売したお節料理に、遅配や見本写真と違うといった苦情が相次いだもので、グルーポンでは購入者に全額返金し、謝罪のしるしとして5000円分のギフト券を提供した。問題が生じた理由については、料理を提供した会社が、対応できる量を超えてクーポンを提供したためと説明している。

 メイソンCEOは「クーポンの上限枚数の明確な考え方を導入し」、再発防止に努めるとしている。

 グルーポンは2008年に米国でメイソンCEOが創業した共同購入クーポンサイト。現在、世界で1200万人が登録しており、2010年に営業を始めた日本でも急成長している。同社は10日、技術開発やグローバル展開などの費用として前年12月に9億5000万ドル(約780億円)の資金を調達したと発表した。(c)AFP