【1月4日 AFP】米アップル(Apple)がリードする電子出版部門で追い上げようと、米グーグル(Google)が、同社の基本ソフト(OS)アンドロイド(Android)搭載端末用のコンテンツ配信に向けて、メディア企業への接触を進めている。米紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street JournalWSJ)が報じた。

 WSJがこの件に詳しい人物の話として伝えたところによると、グーグルはすでにタイム・ワーナー(Time Warner)のタイム(Time)誌部門や、コンデナスト(Conde Nast)、ハースト(Hearst)などの出版大手に接触している。

 報道によると、グーグルは各出版社に対し、アップルのiTunesでは一般的に売上の30%をアップルが取っているが、アンドロイドのアプリで提供した場合はこれよりも少ない割合しか求めないと伝えたという。

 また、「マーケティングに関連した製品やサービスの支援」に活用するために、グーグルがアプリ購入者の一部の個人情報を出版社側に提供することを提案したとWSJは報じた。

 これに対し、グーグルは声明で「登録制サービスなどの技術面について協力できないかなどを含め、あらゆる協力のあり方について、出版社側と交渉していることは以前から常に述べていることだ。現時点で発表すべき事項は特にない」と述べた。(c)AFP