【12月6日 AFP】仏高級ブランド「エルメス(Hermes)」の創業者一族は5日、「ルイ・ヴィトン」など高級ブランドを所有する仏ラグジュアリー・ブランドグループLVMH(モエヘネシー・ルイヴィトン)による敵対的買収への防衛策として、エルメス株の50%以上を保有する持ち株会社を設立する計画を明らかにした。

 エルメス創業者の子孫ら約70人が3日に一族会議を開き、決定した。持ち株会社は、仏市場監督局の基準に準拠したものになるという。

 エルメス株は、73.4%を創業者ティエリー・エルメス(Thierry Hermes)の子孫60人あまりが分割保有するが、優先権はそれぞれ異なっており、買収阻止には不十分との考えで一族の考えが一致した。

 LVMHは10月、エルメス株の保有分を17.1%まで買い増したが、一族はこれに懸念を募らせ、買収防衛策を模索していた。(c)AFP

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