【12月2日 AFP】米航空機大手ボーイング(Boeing)は1日、次世代ジェット旅客機「B787 ドリームライナー(Dreamliner)」について、前月起きた発火問題の調査を理由に、来年2月ごろを予定していた全日空(ANA)への世界第1号機納入を延期したことを明らかにした。

 AFPの取材に応じた同社広報によると、新たな納入日程は状況が整い次第あらためて組む。

 ドリームライナー第1号機のANAへの納入は、当初2008年上半期の予定だったが、その後2011年2月ごろまで延期されていた。ドリームライナーの開発から就航までのスケジュールはすでに3年遅れとなっている。

 ドリームライナーは前週、試験飛行中に電気系統から発火し緊急着陸、試験飛行は中止された。ボーイングでは配電盤の設計に若干の変更を加えるとともに、配電を管理・保護する改良版ソフトウェアに更新するとしている。(c)AFP

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