【11月16日 AFP】中国国内の需要の高まりと国際的な供給不足をうけ、綿花の価格が高騰している。ニューヨークの綿花定期相場は前週1ポンド（約453グラム）あたり1.5ドル（約124円）を越え、140年に取引が始まって以来の最高値を更新した。12か月前と比較すると約2倍の価格だ。

　モーニングスター（Morningstar）のアナリストZeo Tang氏は「綿花の価格は衣料品小売業者に大きな影響を与えるでしょう」と分析する。「多くの企業が、綿花価格の高騰が2011年春物価格に影響を与えると示唆しています」

　綿が原料のジーンズを製造する「リーバイス（Levi's）」も、綿花の価格高騰に伴い2011年春商品の価格を見直した。広報担当のサラ・アンダーソン（Sarah Anderson）氏は「原料の価格は、製品価格を決定する際に採用するいくつかのデータのひとつです」「2011年春商品の中には値上がりしたものもありますが、その要因のひとつが綿花の価格高騰にあります」と語る。

　ウォールストリート・ジャーナル（Wall Street Journal、WSJ）によると、ジョーンズ・ニューヨーク（Jones New York）やヘインズ（Hanes）、セブン フォー オール マンカインド（7 For All Mankind）、ザ ノースフェイス（THE NORTH FACE）などのブランドが商品価格を最大10％引き上げるという。(c)AFP

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