【11月5日 AFP】欧州連合(EU)が設定した自動車の二酸化炭素(CO2)排出量規制の数値目標を、トヨタ自動車(Toyota Motor)とイタリアのフィアット(Fiat)の2社が数年前倒して達成しそうだ。

 欧州交通環境連盟(European Federation for Transport and Environment)が4日発表した2009年に生産された自動車に関する調査結果によると、2015年までに走行1キロあたりのCO2排出量を130グラム(g)まで削減するというEU設定の数値目標に対し、すでにトヨタは131g、フィアットは132gと迫っている。

 2社の後にはBMW(151g)、フォルクスワーゲン(153g)、ダイムラー(メルセデスで167g)とドイツ勢が続いた。

 報告書によると、大手自動車メーカー14社を合わせた世界の自動車業界の2009年のCO2排出削減量は、販売台数加重平均で過去最大の5.1%だった。トヨタは排出量の10%削減を達成し、他社をリードした。(c)AFP

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