【10月17日 AFP】フランスの主要労組は16日、年金制度改革法案に反対する全国一斉デモを実施した。

 フランス政府はデモへの参加者は減っており、抗議行動は勢いを失っているとしているが、労組側は、さらに多くの業種へストライキが広がっており、19日にも全国行動が行われるだろうと発表している。

 定年退職年齢を60歳から62歳に引き上げることなどを主眼とする年金制度改革法案に対する抗議行動は今週、全土の製油所がストライキに入り、パリの空港に石油を供給する送油管の稼働が停止された。さらに年配の労働者たちを支持し、高校生もデモを行うなどし、緊張度が高まっている。

 しかし、パトリック・ガンディル(Patrick Gandil)フランス民間航空総局(DGAC)局長によると、パリの空港への石油供給は16日午後に再開され、旅客機がシャルル・ドゴール(Charles de Gaulle)空港で足止めされる恐れは和らいだ。(c)AFP/Dave Clark