【10月3日 AFP】フランス全土で2日、年金支給開始年齢を60歳から62歳に引き上げる政府の年金制度改革法案に反対する主要労組などのデモが実施された。(c)AFP/Frederic Jeammes

 主要労組のひとつ、フランス民主労働連盟(CFDT)のマルセル・グリニャール(Marcel Grignard)副書記長によると、9月23日に実施した抗議デモとほぼ同じ約290万人が全国で参加した。一方、仏内務省は、全国で行われた約200の集会の参加者は合わせて89万9000人程度で、前回よりも大幅に減ったと発表している。パリでのデモの参加者は、主催者発表で31万人、警察発表では6万3000人と大きく食い違っている。

 他方、抗議行動に対する世論の支持は高いようだ。共産党系日刊紙リュマニテ(L'Humanite)が掲載した調査では、支持が71%、反対は12%だった。

 前回9月のデモ後も、フランソワ・フィヨン(Francois Fillon)仏首相は年金開始年齢の引き上げは断行すると明言している。