【9月13日 AFP】国際決済銀行(Bank for International SettlementsBIS)傘下のバーゼル銀行監督委員会は12日、金融危機の再発を防止するために、銀行に対する新たな自己資本規制「バーゼル3(Basel III)」を導入することで合意した。バーゼル委は、主要国の中銀総裁・監督当局トップらで構成される委員会。

「バーゼル3」は、銀行に対し、2013年から2019年にかけて自己資本の最低基準を段階的に引き上げることを求めた内容。まず、2015年1月1日までに「中核資本」の最低基準を現行の2.0%から4.5%に引き上げたうえで、財政の健全性を高めることを目的に、2019年1月1日までに自己資本の2.5%の上乗せを求めており、最終的には実質7%の自己資金が必要になる。

 自己資本に上乗せを確保することで、銀行は金融・経済危機時に対応できる余剰資本を確保できると、バーゼル委は説明している。(c)AFP