【9月10日 AFP】中小企業向け融資の専門銀行である日本振興銀行(Incubator Bank of Japan)は10日、金融庁に経営破綻(はたん)を申し出た。これを受け、金融庁は10日から12日までの業務停止を命じるとともに、破綻処理手続きに入った。

 日本経済新聞(Nihon Keizai Shimbun)など国内報道によると、金融庁は預金の払戻保証額に預金者1人につき元本1000万円とその利息までの上限を設けるペイオフを、初めて発動する方針。

 日経は、振興銀が1500億円規模の債務超過に陥る恐れがあると報じている。

 自見庄三郎(Shozaburo Jimi)金融・郵政担当相は声明で、振興銀は10日中に東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請すると述べた。国内金融機関の破綻は2003年以来となる。

 ペイオフは2002年に解禁された。(c)AFP