【9月1日 AFP】米インターネット小売り大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)が、定額料金でテレビ番組や映画がネットで見放題になるサービスの開始を検討していると、米紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street JournalWSJ)が8月31日報じた。

 WSJは「この計画について知っている人物ら」からの話として、このサービスが、米動画サービス大手ネットフリックス(Netflix)を追撃してオンラインテレビ市場でのシェア獲得を狙ったものだと報じた。

 WSJによれば、アマゾンは、メディア大手のNBCユニバーサル(NBC Universal)やタイム・ワーナー(Time Warner)、バイアコム(Viacom)などに企画を提案した。アマゾンは、サービスの開始を年末の米国の休暇シーズンに間に合わせたい考えだが、「参加するつもりのメディア企業があるのかどうかはわからない」という。参加企業が少なければサービス開始の延期や見送りの可能性もある。

 サービスは、ウェブに接続したテレビや、Xbox 360などの家庭用ゲーム機などで利用することができる。アマゾンは現在も、米アップル(Apple)の「iTunes(アイチューンズ)」と同様のモデルでテレビ番組を1話1.99ドル(約170円)で提供している。サービスが、有料の配送サービスを無料で利用できる会員制サービスの「Amazonプライム」に組み込まれる可能性もあるという。

 WSJによると、アマゾンやNBCユニバーサル、タイムワーナー、バイアコムの広報担当者はいずれもコメントを拒否した。(c)AFP