【8月20日 AFP】米半導体最大手インテル(Intel)は19日、米インターネット・セキュリティーソフト大手のマカフィー(McAfee)を買収すると発表した。買収額は76億8000万ドル(約6550億円)。

 インテルは、マカフィーの全普通株式を1株当たり48ドル(約4100円)で買い取る。これは、18日の終値の60%増しの価格。両社の取締役会は全会一致で承認しているが、最終的には米監督機関の承認が必要だ。

 今回の買収は、パソコン市場が飽和状態に近づくなか、携帯電話、カーナビ、テレビ、医療機器などの分野へ重点を移していくインテルの戦略を浮き彫りにした。

 インテルのソフトウエア部門トップのルネ・ジェームズ(Renee James)氏は会見で、「インターネット経由で提供されるソフトウエアで、セキュリティーを確保する必要があるものは膨大な数にのぼる。組み込みソフトウエア市場は極めて特殊であり、当社にとっては非常に有望だ」と述べた。(c)AFP/Ron Bousso