【8月16日 AFP】内閣府が16日発表した2010年4~6月の国内総生産(GDP)速報値によると、日本経済は成長が急速に鈍化しているものの、2010年上半期(1~6月期)のGDPでは急成長する中国を抑えて世界第2位を維持した。

 ドル換算による上半期の名目GDPは、日本が2兆5780億ドルだったのに対し中国は2兆5320億ドルで、日本が中国を上回った。

 一方、4~6月期GDPでみると、日本は1兆2880億ドルで、中国の1兆3360億ドルを下回った。世界最大の輸出国となり、世界最大の自動車市場を抱え、世界最大の鉄鋼生産量を誇る中国は、国際社会で影響力を強めており、今後、中国が日本を追い抜いて世界第2位の経済大国になるのは時間の問題だ。

 実質GDP成長率は前期(1~3月期)比0.1%増、年率換算では0.4%増で、前期の年率4.4%を大幅に大幅に下回った。(c)AFP