【8月11日 AFP】トヨタ自動車(Toyota Motor)の車が急加速したとされる事故を調査していた米運輸省、道路交通安全局(National Highway Traffic Safety AdministrationNHTSA)は10日、事故のほとんどが運転手の責任だとする報告書を連邦議会に提出した。

 報告書は事故に遭ったトヨタ車58台のデータレコーダーを分析し、ドライバーが車の急加速を主張しているものの、35例ではブレーキを踏んだ記録が一切無いことを明らかにした。

 トヨタは、アクセルペダルが戻りにくくなる不具合で、全世界で1000万台をリコール。この不具合により車が暴走する危険性もあるとして、評判を著しく落としていた。

 また、米国では、50人以上の死亡の原因となったアクセルペダルの不具合を隠したとして1640万ドル(約14億円)の制裁金を支払い、さらに「意図しない加速」をめぐって多数の民事訴訟を起こされている。

 NHTSAは、トヨタが問題を解決したのか、あるいは電子制御システムに問題があるのかについては、結論を導き出すのは時期尚早であるとまとめた。(c)AFP/Mira Oberman