【7月28日 AFP】米ソフトウエア大手マイクロソフト(Microsoft)は27日、日本のインターネット検索最大手ヤフー(Yahoo! Japan)と米インターネット検索最大手グーグル(Google)による検索分野での提携について、世界第3位である日本の検索市場で、グーグルがほぼ完全な支配権を握ることになると批判した。

 マイクロソフトのデーブ・ハイナー(Dave Heiner)副社長兼次席法務顧問は、ブログ上で、「グーグルの計画は、今後何年にもわたり日本の検索市場での唯一の供給者としての地位を固めるためのものだ」「提携によって、日本の検索市場での競争はなくなってしまう。有料広告や加工されていない検索結果も同様だ」と述べた。

 提携内容によると、日本のヤフーは、現在使用している米ヤフーの検索技術を年内にグーグルのものに切り替えるほか、同社のオンライン広告配信のサービスを採用することを求められている。

 マイクロソフトは、2008年にグーグルと米ヤフーが合意した提携を米司法省が認めなかったことを指摘しているほか、合意の合法性についても疑問を呈している。

 ハイナー氏は、「グーグルは、日本の公正取引委員会が提携について承認していると発表している。だが、これは提携発表前のことである上に、公取委が広告企業や出版社、競合会社に対し競争上の影響について説明もしていない時に発表されたものだ」とし、「もしこれが本当に事実だとしたら、今後2~3週間の動きは見ものだ」と語った。(c)AFP