【7月21日 AFP】短・中距離フライト需要の高まりを反映し、英国で19日に開幕したファンボロー国際航空ショー(Farnborough International Airshow)で中小型旅客機の受注が活況を呈している。

 受注競争の先頭に立っているのは欧州エアバス(Airbus)、米ボーイング(Boeing)の2大メーカー。単通路小型ジェット機の大口受注を獲得したブラジルの航空機メーカー、エンブラエル(Embraer)も健闘している。

 世界の新興市場で航空交通の需要が高まる中、ショーを訪れる業界関係者の旅客機に対する購買意欲は高く、19日の開幕からわずか2日で、受注額の合計は500億ドル(約4兆4000億円)に達する勢いだ。

 わずか2日の間にエアバスとボーイングだけで旅客機200機以上、250億ドル(約2兆2000億円)相当を受注した。

 さらにボーイングは20日、次世代ジェット旅客機、B787ドリームライナー(Dreamliner)3機、計5億ドル(約440億円)相当の販売契約をヨルダン航空(Royal Jordanian)と結んだと発表した。

 今回のショー初日の最大の大口発注元は、アラブ首長国連邦ドバイ(Dubai)のエミレーツ航空(Emirates Airline)でボーイング777を30機、計91億ドル(約7900億円)相当を1度に発注した。エミレーツ航空は前月、1度の発注としては航空史上最大となる115億ドル(約1兆円)で、仏エアバス(Airbus)の超大型旅客機A380を32機発注したばかりだ。

 また19日には米ゼネラル・エレクトリック(General ElectricGE)の航空機リース部門が単通路機を大量発注した。内訳はボーイング737-800型機が40機(30億ドル、約2600億円)、エアバスA320が60機(45億ドル、約4000億円)となっている。(c)AFP/Ben Perry