【7月4日 AFP】資産の99%は寄付すると公言している著名投資家で、世界の長者番付常連のウォーレン・バフェット(Warren Buffett)氏が、自らが最高経営責任者(CEO)を務める投資持株会社、バークシャー・ハサウェイ(Berkshire Hathaway)の株、19億3000万ドル(約1700億円)相当を慈善団体に寄付したことを明らかにした。

 米証券取引委員会(Securities and Exchange CommissionSEC)への通知に記された内容によると、寄付した先は5つの慈善団体で、今回最も多い16億ドルは、米ソフトウエア大手マイクロソフト(Microsoft)創業者、ビル・ゲイツ(Bill Gates)氏が共同会長を務める慈善財団ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団(Bill and Melinda Gates Foundation)に贈った。

 バフェット氏は普段から富裕層に対し、もっと寄付をするよう呼び掛けている。6月には、現在は慈善活動に携わるビル・ゲイツ氏と、裕福な米国民は資産の少なくとも半分は寄付するべきだという共同談話を発表した。

「オマハの賢人(Oracle of Omaha)」と異名をとるバフェット氏の個人資産は現在、約470億ドル(約4兆1240億円)相当といわれている。「人生を通して、また死ぬときにも、わたしの資産の99%以上は慈善事業に贈る」と宣言している。(c)AFP