【6月21日 AFP】ロシアは21日、ガス料金およそ2億ドル(約180億円)の未払いを理由に、ベラルーシ向けの天然ガスの供給を削減を始めた。

 未払い金の支払いをめぐるベラルーシとの協議が決裂したため、ドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)大統領が同日、ロシア政府系天然ガス企業ガスプロム(Gazprom)のアレクセイ・ミレル(Alexei Miller)社長に命じた。

 ミレル社長はテレビ番組を通じ、「モスクワ(Moscow)時間の21日午前10時(日本時間午後4時)より、ベラルーシ向けガス供給を日量15%削減する」と発表した。ベラルーシとの協議は続いているが、未払い問題に決着が付かなければ、最高85%まで削減を実施するとしている。

 ベラルーシ向けへのガス供給は、ロシアが欧州に輸出するガスの20%に上ることから、欧州への影響が懸念される。ガスプロムは、欧州向けのガス供給に影響は出ないと主張している。(c)AFP