【6月20日 AFP】インドのマンモハン・シン(Manmohan Singh)首相は19日、同国の人口増加が続く中で、同国の食糧安全保障の鍵となるのは農業の発展だと述べた。

 北部のウッタラカンド(Uttarakhand)州にある農業大学でシン首相は「わが国は、年2%前後の農業成長率を4%にする必要がある」と演説した。
 
 地球上の陸地の2%超、淡水資源の約4%しかないインドに全人類の約17%にあたる12億人近い人が暮らしているため、インドの天然資源は逼迫(ひっぱく)している。

 インド気象庁の予想では今年の降水量は例年並みだが、前年に広い地域で干ばつが起きた影響で、今年の農業成長率は0.2%と過去5年間で最低を記録している。

 シン首相は進んだ技術を駆使して農業生産高を増やさなければならないと述べるとともに、小規模の零細農家のための改革を呼びかけた。(c)AFP