英政府、金融監督局を解体 危機対策で中銀に権限集中
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【6月17日 AFP】英キャメロン政権は16日、前労働党政権時に発足した金融監督当局である金融サービス機構(FSA)を解体し、英中央銀行のイングランド銀行(Bank of England、BOE)に監督権限を集約する抜本的な金融行政改革案を発表した。
5月に発足した保守・自由民主党連立政権のジョージ・オズボーン(George Osborne)財務相は同日夜、経済全体のかじ取りだけではなく、個々の金融機関の監督権限もBOEが有するようになると述べた。
オズボーン財務相によると、解体したFSAの機能のうち、金融機関を監督する部門はBOE傘下に入り、その他の機能は新設する組織に移行する。同財務相は今回の改革について、金融危機の際に責任の所在が不明確だったことから、将来また危機に直面した場合により連携した対応ができるようにするためだと説明した。
FSAは、金融危機によって英金融システムがあわや崩壊寸前の状態になったことを予測できなかったとして、激しい批判を浴びていた。(c)AFP/Sam Reeves
5月に発足した保守・自由民主党連立政権のジョージ・オズボーン(George Osborne)財務相は同日夜、経済全体のかじ取りだけではなく、個々の金融機関の監督権限もBOEが有するようになると述べた。
オズボーン財務相によると、解体したFSAの機能のうち、金融機関を監督する部門はBOE傘下に入り、その他の機能は新設する組織に移行する。同財務相は今回の改革について、金融危機の際に責任の所在が不明確だったことから、将来また危機に直面した場合により連携した対応ができるようにするためだと説明した。
FSAは、金融危機によって英金融システムがあわや崩壊寸前の状態になったことを予測できなかったとして、激しい批判を浴びていた。(c)AFP/Sam Reeves