【6月4日 AFP】フィンランドの携帯端末メーカー大手ノキア(Nokia)は3日、安価な新型携帯電話端末4種と、自転車をこぐことでバッテリーを充電できる充電器を発表した。

 この充電器は自転車の車輪が動くと発電するダイナモ発電式で、ノキアの携帯端末ならばどれでも共通の2ミリの充電ジャックでつなぐことができる。

 ノキアのアレックス・ランビーク(Alex Lambeek)副社長は声明で、「自転車は世界中で最も広く使われている移動手段。人びとが普段からやっていることからついでにもう1つ利益を得ようという発想だ」と述べた。

 自転車に携帯電話を固定するホルダー付属の充電器セットの価格は地域によって異なるが、3日に発売されたケニアなどでは、1セット=15ユーロ(約1700円)前後と低価格だ。

■10キロ10分で連続通話28分、待受37時間

 充電開始に必要なスピードは時速6キロで、フル充電までの時間はバッテリーのモデルによって異なるが、速度を上げれば充電量も増える。ノキア広報によると、時速10キロで約10分間走った場合に可能な連続通話時間は28分、待受時間は37時間。
 
 充電器セットは年内にも、世界各地の取り扱い店やノキアのオンライン・ストアで入手可能になる。

 同じく3日にケニアで発売された4モデルなどノキアの新型端末は、同社売上の成長市場である開発途上国をターゲットに開発されたもので、6週間のバッテリー駆動時間など、電気インフラが不十分な国の人びとのニーズにあわせて設計されている。(c)AFP