【5月8日 AFP】米規制当局が6日のニューヨーク株式市場の株価急落の調査を進める中、一夜明けた7日の各国株式市場も軒並み続落した。

 6日のニューヨーク株式市場は、ダウ工業株30種平均(Dow Jones Industrial Average)が一時1万ドルを割り込むほど急落した。この影響が欧州市場にも広がり、欧州株式相場も軒並み下落。さらに、これを受けて、7日の米ニューヨーク市場は、ダウ工業株30種平均が一時250ドル下げるなどの乱高下が続き、前日比139.89ドル安の1万380.43ドルで取引を終えた。

 バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は同日、6日の「異常な市場取引」を調査することを約束した。

 6日の急落では、ダウ平均が一時998.5ドルも下げて9869.62ドルまで下落。あまりに突然で大幅な下落だっため、即座に誤発注か技術的なミスが関与しているとの見方が広がった。

 米金融大手シティグループ(Citigroup)のトレーダーが16ミリオン(1600万)を誤って16ビリオン(160億)と1000倍の数値を入力したことが原因との報道も出たが、シカゴ・マーカンタイル取引所(Chicago Mercantile ExchangeCME)とシティグループはこの報道を否定。シティグループ広報担当者は、「われわれの調査では、シティグループによる誤発注は発見されなかった。不正確で事実に基づかないうわさがひろまったことに困っている」と述べた。(c)AFP/Germain Moyon