【5月8日 AFP】携帯端末メーカー最大手、フィンランドのノキア(Nokia)は7日、ライバルの米アップル(Apple)が多機能携帯電話(スマートフォン)端末「iPhone(アイフォーン)」や新型タブレットPC「iPad(アイパッド)」をめぐり、ノキアが米国で保有する特許5件を侵害されたとして、米ウィスコンシン(Wisconsin)州の連邦地方裁判所にアップルを提訴した。ノキアが同日、発表した。

 ノキアは声明で、アップルが「音声とデータ通信の改良技術」に関連する特許を侵害したと述べた。この特許は「アプリケーションによる位置情報の利用やアンテナ設定におけるイノベーション」で「パフォーマンス向上と容量節約」をもたらし、「より小さくてコンパクトな機器を開発することを可能にする」ものだという。

 携帯メーカー大手のノキアとアップルは前年10月以降、法廷闘争を繰り広げている。前年10月、ノキアは同社の特許10件を侵害されたとして、米連邦地裁にアップルを提訴。これに対し、アップルも同12月に特許を侵害されたとしてノキアを反訴した。さらに同12月、ノキアは、アップルの特許侵害について国際貿易委員会(International Trade CommissionITC)に訴訟を申し立てていた。

 近年はノキアの売り上げが急落する一方、アップルのiPhoneが販売を伸ばしている。(c)AFP