【4月1日 AFP】生保大手の第一生命保険(Dai-ichi Life Insurance)は1日、相互会社から株式会社に転換し、東京証券取引所(Tokyo Stock Exchange)第1部に新規上場した。上場規模は過去2年で世界最大で、売り出し価格の14万円より14%高い16万円の初値を付けた。

 大量の売買注文による混乱を避けるため、東証は特別に、初日の取引を午後1時の1回だけとする「一本値方式」を採用。午前8時~午後1時に集まった売買注文をまとめて初値で取引を成立させ、上場初日の取引を終えた。

 1902年に日本初の相互会社形態による保険会社として設立した第一生命は、800万人の契約者を抱え、日本生命保険(Nippon Life Insurance)に次ぐ国内第2位の規模。ただ、国内の生保市場は高齢化と人口減少に伴って縮小傾向にあることから、インドやタイ、ベトナムといったアジア新興市場へのビジネス展開を目指し、資金調達のため上場して国内外から投資を受けることを決めた。(c)AFP/Hiroshi Hiyama