【3月21日 AFP】英航空大手ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)の客室乗務員による労働組合は、労働条件などをめぐる経営側との交渉が決裂したことを受け、20日から3日間のストライキに突入している。BA側は数百便のキャンセルを余儀なくされたものの、首都圏空港からの運行に大きな支障はないと強調している。

 BAの客室乗務員の労組ユナイト(Unite)によるとストライキ初日の20日は、全組合員の80%にあたる1万2000人がストライキで勤務を放棄した。

 しかしBA側は、英国内の主要ハブ空港であるロンドンのヒースロー空港(Heathrow Airport)と英南部ガトウィック(Gatwick)空港で20日夜までに合わせて1157人の乗務員が出勤していると発表した。これはヒースロー勤務の乗務員の52.5%、ガトウィックでは97%にあたるという。

 BAでは2、3日中に長距離・短距離両方の路線の運行を再開していく方針で、キャンセルの影響があるのは当初利用する予定だった乗客の3分の1程度と見込んでいる。

 全英最大の労組でもあるユナイトの組合員たちは19日夜、BAのウィリー・ウォルシュ(Willie Walsh)最高経営責任者(CEO)との労使交渉が決裂し、ストライキを決行した。BAの客室乗務員たちによるストは13年ぶり。同労組ではイースターの祝日の繁忙期にあわせて、27日から2回目のストを計画している。(c)AFP/Alice Ritchie